2006/08/30

今日の Mash Up

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今までサーバ系のシステムにはほとんど触ってこなかったし、Web 2.0 系の技術にもほとんど無縁の世界に生きてきたわけですが、何を思ったか Sun × Recruit Mash Up Award に応募してしまいました。

もちろん、私が応募するわけですから、クライアントだけです。それもブラウザではなくて、Project Looking Glass です。

何でこんなことになったかというと、5 月の JavaOne まで時をさかのぼらなければなりません。

JavaOne の基調講演で 'S' Mash Up の Aerith がデモをされました。Aerith は Swing で Mash Up ということで、Google Map、Flickr API、Yahoo! Geocode API をマッシュして作られたもアプリケーションでとてもクールだったわけです。

その基調講演の後に Software Design 誌の馮さんと、Aerith はおもしろかったですねぇ、などという話をしていたわけです。 「LG3D でもできるのではないですか」とおっしゃっられたので、「たぶん、できると思います」と答えていたのです。

それが頭の隅にずっとひっかかったまま、時は 6/15 の Web 2.0 セミナーに飛びます。

そこで、藤井さんに「当然応募されますよねぇ」とつっこまれ、鈴木さんに「櫻庭さんなら LG3D でグリグリするようなのでしょう」とさらにつっこまれ、「はぁ」と。

といわけで、作ることになったわけです。

実際には、共同作業者の入口さんと蓮沼さんにほとんど作ってもらい、私は最後の調整ぐらいしかしていないのです ^^;;

そして、応募の〆切日。

本当は 3 人のグループで応募するはずだったのですが...

それまで募集要項もちゃんと読んでいなかったのですが、グループで応募する場合もすべてのメンバーが登録をしなくてはいけないことが判明。

ところが、なんと蓮沼さんが夏休み、入口さんは急用で休み。2 人とも連絡がとれず、そのために登録もできず...

しかたなく私の単独名で出すことになってしまいました。でも、実質的には 3 人の連名であることには変わりありません。

 

前説が長いですね。

で、今日その授賞式だったわけです。なんと幸運にも Sun Microsystems 賞をいただけることになりました。

副賞として Sun Ultra 80 をもらえることになったのですが、3 人で分けることもできず... さて、どうしたものかと嬉しい悩みをかかえることになりました ^^;;

その他の受賞した方々も力作ばかり。今回は実質 1 月ぐらいしか製作期間がなかったのですが、なんでここまで作り込めるのでしょう。すごい。

というわけで、他の受賞者は Mash Up Award の Web ページに出ています。

ついでにこの授賞式の写真は Flickr のここにあります。

Sun × Recruit Mash Up Award 授賞式 藤井さん Sun × Recruit Mash Up Award 授賞式 小浜さん Sun × Recruit Mash Up Award 授賞式
Sun × Recruit Mash Up Award

今日の一枚

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B.B. Kind and Friends "A Night of Blistering Blues" (2005)

ライナー見てもいつどこで行なわれたコンサートなのかいまいち分からないのですが...

Eirc Clpaton と演っている The Thrill Is Gone は 80 でも一緒にやっているせいか、気合い十分、掛けあいもばっちりです。ハープやドラムもいい感じ。この曲でドラムを叩いているのは Phil Collins ですが、実をいうと、Phil Collins の歌はあまり好きでないのです。でも、彼のドラムは好き。ここではほとんどの曲で叩いているようです。

圧巻なのは Stevie Ray Vaughan、Albert King といっしょにやっている The Sky Is Crying。Stvie Ray Vaughan と二大 King のトリプルギターはとりあえず聞きのがせません。でも、もっとやってくれても全然構わないんだけどなぁ。あと 10 分ぐらい ^^;;

ボーカルでお気に入りなのは Billy Ocean。やっぱりイギリスの匂いがします。彼はいったい今何をやっているのでしょう。

そして、一番のお気に入りは Wilson Pickett の In the Midnight Hour。やっぱり、こういう楽しいのはいいですね。

2006/08/26

今日の参戦

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というわけで、LL Ring 参戦です。

えんどうさんに誘っていただいたのですが、気軽に OK してしまいまったのでした。でも、よく考えてみたら (考えなくても分かるって。そりゃ、そうです)、思いっきりアウェイなのでした。

去年は LL Day and Night で、星さんの記事などでなんとなく雰囲気は分かっていました。それから考えると、ある程度くだけた雰囲気なので、何をやっても構わないかなぁと。

時間も短いし、アウェイだし、ブーイングされること覚悟で以前より考えていたことを実験してみることにしました。

  1. 講演中、ずっと Dukelele を弾いて、歌い続ける
  2. 講演中、PC に触らない

牧伸二でもギター侍でもはなわでもなんでもいいのですが、楽器持ったまま講演するのです (実をいうとギター侍もはなわも存在は知っていても、見たことないんですけどね)。

今までも公演中に Dukelele を持っていることはありましたけが (というか最近は Dukelele 持たない講演の方が少ないのです ^^;;)、あまり活用しているわけではありませんでした。だいたい、一番はじめにちょっとだけ弾いて後は抱えているだけ。

でも、それじゃ Dukelele 持っている意味がないっ、というわけで活用を考えたのでありました。

どうせ、Dukelele 持っていっても、これがウクレレと分かる人も少ないだろうし、なぜ私がウクレレを持っているかを分かる方はもっと少ないと思うので、何でもやりたい放題です。

さて、唄うのはいいのですが、何を唄うか。替え歌でもいいのですが、やはり自作の曲がいいでしょう。で、どんな歌がいいか考えはじめました。

はじめに思いついたのはブギウギ。なぜか? 簡単だからです ^^;;

ブギは基本的に 1 コード。適当なリフでもつけて、最初から最後までずっと同じ調子で弾いていればいいので、講演で緊張していてもなんとか形になるでしょう。

ブギといえば John Lee Hooker。Boogie Chillen' などを参考にしようと聞いてみたのですが... かっこよすぎる。

このかっこよさは、私が画く絵のテイストに合わない。しかも、ウクレレはギターのように低音が出ないので、どうしても渋く決めるような音が出ないですよね。まぁ、単に私がへたくそだからというのもあるのですが...

ウクレレでブルースというとやっぱり Taj Mahal の Hanapepe Dream のように楽しい音になってしまうのです。

しかたないので、路線変更。でも、難しいのはやっぱり嫌なので、1 コードでどうにかならないかと模索していたのでありました。でも、やっぱり落ち着かない。なんか落ちがないんですよね、1 コードだと。

ブルースのコード進行は、 I - IV - I - V7 というコード進行で、歌詞は A A B C という形式(もちろん古典的なブルースの話ですけど)。たとえば、クロスロードの場合

I went down to the crossroads, fell down on my knees
I went down to the crossroads, fell down on my knees
Asked the lord above for mercy,
"Save me if you please"

となります。

この場合、問題になるのは I - IV のところが、同じ歌詞の繰りかえしになるという点。今回は対立軸 (Java とスクリプトね) があるので、同じ歌詞の繰りかえしはやりにくいのです。

そこで、I - I - V7 というコード進行でいこうと考えました (厳密にいえば I - I - V7 - I ですけど)。はじめの I が Java の側、次の I がスクリプト側、そして最後の V7 でまとめるという形です。

ここまで決まれば、後は歌詞を考えて適当にメロディをでっち上げるだけです。Java とスクリプトの対比軸で考えなくてはいけないので、たとえば、Java は静的型付けでスクリプトは動的型付けとか、コンパイルの有無と。で、思いついたのは Java って固くない? ということ。逆にいえば、スクリプトってやらかくない? ということですけど。

で、メインのフレーズとして

Java はかたい
スクリプトはやわらかい
いっしょにつかえばちょうどいい

というのを考えついたわけです。後はこれを基軸にすれば OK。

 

さて、次に資料の方です。PC に触らないということは、はじめから時間配分を考えて資料を作らなければいけないということです。

そんでもって、Dukelele 弾きながらだし、あまり深いことを喋っても Java をやっている人は少数派なので分からないだろうと考えて、なるべくイメージ的に Java がスクリプトに対応したことが分かればいいだろうと。

そのためには、字よりも絵。それもアニメーションが効果的です。ということで、今回はアニメーションを多用することにしました。

アニメーションを作るときには絶対することが絵コンテを描くこと。絵は適当でいいのですが、流れを絵コンテとして描いておかないと、わけ分からなくなってしまうのです。

さて、問題はどういうアニメーションにするかということ。今回の基軸は、「Java はかたくて、スクリプトはやわらかい」です。そいうえば、JavaOne のセッションでスクリプトの使い道には Super Glue タイプと Liquid Core があったなぁ、と思いだしたわけです。

それじゃ、ほんとにのりでくっつけるアニメにしてみようということで、今回のように Java がかたくてもろいので、スクリプトののりでくっつけましょうというアニメになりました。

後はそこからどうやって JSR-223 に導入するかです。JSR-223 はスクリプトと Java の間にあるので、橋のイメージで何か作れないかとおもったのですが、うまいアイディアを思いつきませんでした。

ということで、苦心惨憺、思いついたのは、接着剤の補助剤のようなもの。そこで、思いついたのが虫めがねのアイディアだったわけです。

もう 1 つアニメーションを使ったのが、JSR-223 に対応したスクリプトを列挙する場面。事前に入場曲を決めてあったので、その入場曲をそのまま流用。

入場曲はやる気のないベーダーマーチ。だから、Star Wars の一番はじめのプロローグの場面のように文字が手前から後ろに流れるようにしてみました。

いつものごとくプレゼン資料を作るのは Adobe の Flash を使っているのですが、このアニメーションが一番苦労しました。スタッフロールのように単に下から上に流れるだけなら簡単なのですが... 結局、1 行ごとにオブジェクトにして、イージングしながら (はじめは早く動いて、だんだん遅くなるようにします) 小さくするということをしました。

 

資料があらかたできたので、後はウクレレや喋りとの時間調整。これが結構時間がかかりました。まぁ、時間がかかるだけなので、たいしたことはないのですが...

問題だったのは、全部通しで時間を計ってみると 5 分しかなかったことです。講演時間は 8 分。後、3 分をどうにかしないと。

というわけで、後から苦し紛れでコードの解説部分などをくっつけたわけです。

このせいで、歌い続けるということができなくなってしまいました。だって、コード解説を唄いながらやるのはむちゃくちゃ難しいですから ^^;;

本番では、やはり後から足した部分の時間配分がいまいちでした。これは反省材料です。

 

さて、当日。

リングに立って弾きだしたのはいいのですが、「Java はかたい」と歌った後、いきなり頭が真っ白。で、次のフレーズは歌えず... orz

それでも、その次のフレーズは歌えたので、被害は最小ですみました。やはり、本番は怖いですね。

そんなこんなで、テンポが練習のときよりずっと速くなってしまいました。ふと、PC の画面を見ると、自分が想定したところとずいぶん食い違っていることに気づいたわけです。このままいったら、かなり先にいってしまうところでした。あぶない、あぶない。

その後は比較的、落ち着いて喋ることができました。

それにしても、「残り時間、1 分」といわれるとなんとなくあせりますね。絶対、8 分以内で終わるように作ってあるので、焦る必要はぜんぜんないのですが、なんとなく焦ってしまいました。

ブーイングも覚悟していたのですが、終わってみるとブーイングもなく、ちゃんと聞いていただけました。よかった、よかった。

 

発表資料 (要 Flash Player 8)

クリックしないと進まない版

はじめにクリックすればそのままずっと進む版 (いっておきますけど、全部見るのは 7 分 30 秒かかりますよ)

 

さて、他の方の発表ですが、みなさん工夫されていておもしろい。

FORTH なんてむちゃくちゃなつかしぃ。MZ-80 で FORTH が動いていたんですけど、そんなこと誰も知らないですね ^^;;

Lisp の中村さんの発表は聞きたかったのですが、私のすぐ前なので聞けませんでした。残念。

個人的には Squeak が好きなんですけどね。でも、Croquet はいまさらという感じもしましたけど。

昼休みの後の関数型言語まで聞いて、途中で退出。本当は最後の Gong まで見たかったのですが...

今日の North West

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実をいうと、昨日まで旅行にいってました。予定では夜の 9 時には家に帰り着けるはずだったのですが...

ところが、やってくれました North West。こんなときに限って、遅れるなんて。なんと、5 時間も遅れてくれたのですよ、5 時間。

5 時間も遅れたら、寝る時間がなくなってしまうではないですか。しかたないので、飛行機の中で寝ようと思ったのですが...

隣に座ったアメリカ人が話し好き。なんども話しかけてくるのです。「いいかげんにしろ。ねむれないじゃないか」と声を大にしていいたかったわけですが、小心者の私にはそんなこといえるわけもなく... 結局、全然眠れなかったのです。

で、結局、成田についたのが夜中。すでに JR もリムジンバスもありません。North West が手配したバスでやっと帰ってきました。

そんなこんなで、徹夜。ふらふら状態で LL Ring に参戦したのでした。

自分の発表までは気を張っていたのでなんとか乗り越えられましたが、午後はダメ。あまりにも気分が悪いので、途中退出となってしまったわけです。

家に帰って、シャワー浴びて、そのままバタンキュー (表現が古い ^^;;)。

今日の一枚

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Sonny Landreth "Grant Street" (2005)

うぉぉぉぉぉぉ、響くぞこれは ^^;; 太い音のスライドがギュンギュン。ブルースが好きな人や、Cream なんかが好きな人はもう聴くしかないですね。

ギター、ベース、ドラムスの最小構成ですが、最小構成であるが故のうまみが凝縮されているような気がします。やっぱり、ドラムとベースがうまくないと、ギターはのれないですから。

まぁ、Sonny Landreth のボーカルはちょっと弱いんですけどね。でも、Clapton もはじめはボーカルはたいしたことなかったし。 とはいっても Sonny Landreth はもう 50 歳すぎているから、変らないかな。

でも、このスライド聴いているとほんと気持ちいいですよ。1 曲目の Native Stepson から、全開です。

もうどれをとってもいいのですが、あえて一番を選ぶとしたら Congo Square かな。