2008/06/27

今日の一枚

このエントリーをはてなブックマークに追加
Neil Young "Mirror Ball" (1995)

Neil Young というと過去の人のようですが、現在でもバリバリ活躍しています。Neil Young が音楽シーンに与えた影響も大きい。特に 90 年代のグランジロックへの影響は多大です。

このアルバムはグランジロックの雄 Pearl Jam と共演をした 1995 年の作品。アルバムクレジットには Pearl Jam は入っていませんし、聞いていてもほとんど前面には出てきません。あくまでも、バックに徹しています。

とはいっても、サウンドは Pearl Jam のあの重たい響きがしっかり活かされています。

そして、ほとんどがギター、それもエレキギターのロック。違うのは What Happened Yesterday と Fallen Angel のオルガンぐらいかな。Pearl Jam は Eddie Vedder も含めるとギターが 3 人いるはずなので、Neil Young も加えると 4 人ですが、どれが誰だか全然分かりません ^ ^;;

だいたい 1 曲目でガツンとやられて、そのサウンドにメロメロになってしまうパターンが櫻庭には多いのですが、このアルバムもそのパターン。

Song X のイントロのギターがそう。これがまたカッコイイんだ。ギターソロのイントロの後、ドラム一発皆でなだれ込むというパターンの曲です。呪文のような低音のコーラス (Pearl Jam の面々ですね) が気分を盛り立ててくれます。

次の Act of Love はドラムが前面に出たスピード感のある曲。でも、テンポが速いというわけではないのです。ミディアムテンポなんだけど、妙にスピード感がある。ギターが 8 ビートをすべてダウンストロークで刻んでいるのもスピード感を醸しだしているのかもしれません。

I'm the Ocean は Neil Young のお得意のパターン。Downtown もそうですね。Pearl Jam のバックは Carzy Horse ともひけを取らないですよ。Downtown はよくライブでもやるので、気に入っているのかもしれません。

このアルバムで聞かせるところが、What Happened Yesterday と Peace and Love の 2 曲。というか、What Happened Yesterday は Peace and Love の前奏曲といった感じ。実際に、1 分もない短い曲で、とぎれなく次の Peace and Love になだれ込んでいきます。

What Happened Yesterday は前に書きましたけど、オルガンの弾き語り。以前はオルガンよりもピアノの方が多かったけど、最近はオルガンの方が使用率が上がってます。

そして、Peace and Love。この曲は唯一 Eddie Vedder との共作。どちらが主導権をとって曲を作ったのか分かりませんけど、破壊的なエネルギーを持った曲です。イントロや間奏で弾いているギターのリフがボーカルのメロディとかぶさっていきます。

特に間奏のリフに低音のギターが絡んでいくのが、カッコイイ。エンディングにかけての倍音だらけのギターソロもいいですね。余韻が残る感じ。

Scenery がこのアルバムでは一番のお気に入り。Neil Young のギターは倍音成分が多いんです。だから、ロングトーンをすると最後は倍音だけになってしまう。そんなギターサウンドを効果的に使うとこうなりました的な曲です。このアルバムの中では最長の曲だけあって、ソロもいっぱい聴かせてくれるのがうれしいところ。

その次の Fallen Angel は再びオルガンの小曲。Scenery で盛り上がったのを鎮めてくれるのです。

0 件のコメント: