tag:blogger.com,1999:blog-347234692024-03-27T14:40:57.453+09:00Java in the Box AnnexYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.comBlogger2142125tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-25701931376800712382024-03-19T21:36:00.002+09:002024-03-19T23:46:14.093+09:00JEPでは語れないJava 22毎度おなじみ半年ぶりのJavaのアップデートです。
Java 22は、LTSであるJava 21の次のバージョンですが、意外と新機能盛りだくさんです。
Java 22のJEPは以下の12。しかも、スタンダードJEPが4もあります。
423: Region Pinning for G1
447: Statements before super(...) (Preview)
454: Foreign Function & Memory API
456: Unnamed Variables & Patterns
457: Class-File API (Preview)
458: Launch Multi-File Source-Code Programs
459: String Templates (Second Preview)
460: Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-20678924445171728982024-03-17T14:28:00.000+09:002024-03-17T14:28:00.236+09:00Jfokus 2024 その2 セッション編前回に引き続き、Jfokusの参加記です。
www.javainthebox.com
前回はJfokusに参加するまでの話ですが、本エントリーではさくらばがJfokusに参加して興味深かったセッションを紹介します。Jfokusは3日間の会期中、1日目がチュートリアルとハンズオンが行われます。2, 3日目が通常のセッションです。Java 21 Deep Dive - Better Language, Better Scalability, Better APIs, Better Toolsチュートリアルで聴講したのがこれ。おなじみのOracleのアドボケイトのNicolai ParlogとAna-Maria Mihalceanuのセッションです。資料はこちら。
slides.nipafx.dev
Pattern Matching、Virtual Threads、Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-38679387758141788822024-03-16T00:37:00.003+09:002024-03-16T01:07:45.422+09:00Jfokus 2024 その1 準備編2月5から6日にかけて、スウェーデンのストックホルムでJavaのカンファレンスのJfokus 204が開催されました。今回、日本人の参加者は私を含めて3人しかいませんでした。ぜひ、来年は日本からの参加者が増えるといいなぁということで、Jfokusの備忘録です。なお、2月3, 4日にはベルギーのブリュッセルでFOSDEMというカンファレンスも開催されています。FOSDEMとJfokusの両方とも参加される方も多いのですが、さくらばはJfokusだけ参加しました。今回はあまり写真を撮っていないので、会場などの写真はほぼないです。すみません。JfokusJfokusはスウェーデンのストックホルムで2007年から開催されているJavaのカンファレンスです。VM Tech SummitというVMに特化したイベントも一緒に行っているなど、ちょっとデープなカンファレンスになっています。しかし、コロナ後Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-4920417759445877672024-02-02T18:00:00.002+09:002024-02-16T21:32:50.535+09:00なぜあなたはラムダ式が苦手と感じるのか今年もブリ会議で講演してきました。例年、Javaの新しい機能などについて話すことが多かったのですが、今年はProject Lambdaから10年ということもあり、あらためてラムダ式についての話です。2部構成で前半が初心者向けの「なぜあなたはラムダ式を苦手と感じるのか」というラムダ式を使う立場での話。後半はぐっと難易度があがって、「ラムダ式はどうやって動くのか」という内容です。このエントリーはブリ会議で話した内容の前半部分の解説です。資料はこちら。
ラムダ式が導入されたのは2014年、Java 8の時です。今年でちょうど10年ですね。10年もたったのですから、ラムダ式を当たり前のように使っている開発者も多いとは思いますが、いまだに苦手と感じている方がいらっしゃるのも事実だと思います。ラムダ式が導入後にJavaを使い始めた方でも苦手という方がいるんですよね。ラムダ式は、Javaで関数型Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-35459657848890301152023-12-25T00:10:00.043+09:002023-12-25T02:00:05.753+09:00ヒープだけでコンパイル&クラスロード (Compiler API補遺)本エントリーはJava Advent Calendarシリーズ2の最後のエントリーです。
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ここまで、3回に渡ってString Templateについて紹介してきました。
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また、動的にテンプレートを作るために使ったのがCompiler APIです。
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動的にテンプレートを作れるようになったのはいいのですが、微妙に使いにくい点があります。たとえば、DynamicTemplate.jarにクラスをまとめて実行してみると。
C:\sample>dir
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
ボリューム シリアル番号は BCC7-8689 です
C:\sample のディレクトリYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-47205369082841100262023-12-22T00:10:00.006+09:002023-12-22T00:10:00.150+09:00String Templateによる文字列補間 その3 - 動的なテンプレート作成本エントリーはJava Advent Calendarシリーズ2の22日目のエントリーです。
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ここまで、String Templateの基本的な使い方と、カスタムテンプレートプロセッサーを紹介してきました。
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String Templateは便利なので、チョコチョコと使っているのですが、1つだけ気にくわないところがあります。それはテンプレートに文字列リテラルかテキストブロックしか使えないところです。一般的なテンプレートエンジンであれば、外部のHTMLファイルなどをテンプレートとして使用することができます。ところが、String Templateではそれができないのです!
STR.process("Hello, \{name}!");とか書ければいいんですけどね。
できないならば、Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-5458024561304562442023-12-21T00:30:00.083+09:002023-12-21T13:17:02.226+09:00Compiler API本エントリーはJava Advent Calendarの21日目のエントリーです。
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もともとの予定ではString Template その 3として、ちょっとマニアックな使い方を紹介するつもりだったのですが、そこで使用するAPIのCompiler APIをまず紹介しておきます。
Compiler APIは名前の通り、コンパイラーを使うためのAPIで、Java 6で導入されました。Javaのコンパイラーといえばjavacです。これをプログラムの中から使うためのAPIになります。ところで、プログラム中にソースコードをコンパイルすることがあるのでしょうか? 古いところだと、JSPがそうです。JSPはHTML中にJavaのコードを埋め込んだようになっていますが、サーブレットエンジンによってJavaのサーブレットに変換され、動的にコンパイルして実行されYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-75130809148938594702023-12-12T00:15:00.014+09:002023-12-12T00:15:00.145+09:00String Templateによる文字列補間 その2 - カスタムテンプレートプロセッサー本エントリーはJava Advent Calendarシリーズ2の12日目です。
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前回のエントリーで、String Templateの基本的な使い方を紹介しました。
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基本的にはSTRを使って、\{}を使って式を埋め込めばOKです。ただ、STRの直後にピリオドで文字列という書き方は今までのJavaとは違うので、ちょっと違和感はあるかもしれません。
今日はその後半です。発表資料だとp15ぐらいからの内容です。
文字列補間はたいていのプログラミング言語で使うことができる当たり前の機能です。今までJavaになかったのが不思議なくらい。しかし、後発だからこそ他にはあまりない機能も盛り込んでいます。それがテンプレートプロセッサーのカスタム化です。つまり、STRと同じようなテンプレートプロセッサーを簡単に作ることがYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-45068702453097415412023-12-11T00:05:00.011+09:002023-12-13T13:50:50.813+09:00String Templateによる文字列補間 その1 - 基本的な使い方本エントリーはJava Advent Calendarの11日目です。
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11月11日にJJUG CCC 2023 Fallが開催されました。
ccc2023fall.java-users.jp
今回、取り上げたのはString Templateです。Java 22では、Second PreviewのJEP 459が入る予定です。
openjdk.org
String Templateは文字列中に式を埋め込んで、文字列の補間を行う機能です。発表資料はこちら。
導入の背景
文字列と変数を組み合わせて、新たに文字列を作ることは、Javaを書いたことがある開発者であれば多々あると思います。
たとえば、Hello, World!のWorldの部分を変数nameで変更できるようにするには
"Hello, " + Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-40340593011597407772023-12-01T00:15:00.002+09:002023-12-01T19:29:21.742+09:00Devoxx Belgium 2023 その2 セッション前回に引き続き、Devoxxの参加記です。
なお、本エントリーはJava Advent Calendarの1日目のエントリーになります。
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さて、後編ではDevoxxで、さくらばが聴講したセッションの中で面白かったセッションを紹介します。私が聴講するのはJava言語に関するセッションか、JVMに関するセッションばかりで、かなり偏っています。
なお、DevoxxのセッションはすべてYoutubeで公開されいます。
www.youtube.com
本エントリーでもセッション動画のリンクを貼っておきます。
Deep Dive
まずは、1日目と2日目に行われたDeep Diveのセッションです。
You. Me. Java 21
OracleのアドボケイターのNicolai ParlogによるJava 21を俯瞰的に説明するセッションYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-57559539394896717912023-11-30T16:29:00.006+09:002024-03-16T00:37:15.659+09:00Devoxx Belgium 2023 その1 参加方法、行き方など10月2日から6日にかけて開催されたJavaのカンファレンスであるDevoxx Belgiumに参加してきました。
今後 Devoxxに参加してみたいという方に向けて、Devoxxへの参加方法などをまとめておきます。
Devoxxとは
Devoxxはヨーロッパを中心に開催されているJavaのカンファレンスです。
devoxx.be
もともとはベルギーで始まり、そこからフランスやイギリスなどでも開催されるようになっています。
その中でも、ベルギーのDevoxxは規模が一番大きく、約3,000人の参加者がいます。この3,000人は会場の広さによるものですが、会場を変えるつもりはないらしいので、ずっと3,000人のままです。
JavaOneがシュリンク状態なので、現状では世界最大のJavaカンファレンスです。
スピーカーだけでも200人以上、初心者向けから上級者向け、またYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-23003294092659503372023-09-19T12:00:00.003+09:002023-09-21T12:41:33.124+09:00JEPでは語れないJava 21毎度おなじみ半年ぶりのJavaのアップデートです。
Java 21はLTSのリリースが3年から2年に変わって、はじめてのLTSバージョンです。LTSかどうかはOpenJDK的には関係ないのですが、やっぱりこのバージョンを一区切りとする感じですね。
Java 21のJEPは以下の通り。JEPが15もあり、しかもPreviewもしくはIncubatorではないスタンダードJEPも多いのが、LTSという感じですね。。
430: String Templates (Preview)
431: Sequenced Collections
439: Generational ZGC
440: Record Patterns
441: Pattern Matching for switch
442: Foreign Function &Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-82892040639756033822023-09-12T23:54:00.004+09:002023-09-13T10:26:18.998+09:00 Who's Who in Java 現代編
Who's Who in Javaの続きです。前回はJavaを作っていた人たちを紹介しました。本エントリーでは現在、Javaを作っている人たちを紹介します。発表資料でいうと、ここからです。
本エントリーで紹介する人は、今のところすべてOracleの社員です。オープンソースになったとはいっても、Javaの方向性を決めて、実装しているのは、やはりOracleの人が中心です。Mark Reinhold
まずはじめに紹介するのが、JavaのチーフアーキテクトであるMark Reinholdです。Markが表舞台に登場したのは、J2SE 1.4で導入されたNIOです。J2SE 1.4のころの大きめの標準APIは、JCPで標準策定が行われていました。NIOはJSR 51です。JSRはJava Specification Requestの略です。そのJSR 51のスペックリードがYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-52922831938076309492023-09-10T15:21:00.005+09:002023-09-11T23:45:22.999+09:00Who's Who in Java 過去編
むきむきJava という若手中心のJavaのコミュニティが立ち上がり、第1回目のイベントをやるというので、ぜんぜん若手ではないのですが、プレゼンさせてもらいました。コミュニティの趣旨であるJava筋をむきむきにするようなのは若者にまかせて、Javaの初期から関わっているおじさんとして技術ではない部分で興味を持ってもらおうという内容にしました。題して、Who's Who in Java です。発表資料はこちら。
Who's Whoというのは日本語で言うと紳士録とか名士録というものです。最近だと使わない言葉ですね。ようするに、Javaで有名な人を紹介するということです。というか、Javaを作ってきた/作っている人を紹介するプレゼンをしました。話しだすと止まらないぐらいエピソードがいっぱいあって、時間を盛大にオーバーしてしまってすみませんでした。できれば、1人ぐらいは覚えておいてほしいですYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-29030285118279830392023-09-07T23:03:00.003+09:002023-09-08T19:39:33.792+09:00JVM Language Summit 2023 その2
JVMLSの続き。前のエントリーでは行き方や、宿泊などについて書きましたので、本エントリーではJVMLSの本編について紹介します。JVMLSは3日間行われますが、最終日は午前だけなので、実質2.5日です。また、基本的にはシングルトラックで、Workshopという名のQ&Aセッションだけは2つのトラックに分かれます。タイムテーブルはこちら。LTでも話したのですが、全体的な感想は
上に書いてあるProject Panamaは主にForeign Function & Memory (FFM)の方です。Vector APIの方はだいたいできているので。2番目の起動時間は2019年の時にも話題にはなっていましたが、Project Leydenが立ち上がったことで、本腰を入れた感じですね。3番目ですが、今年はProject Amberのセッションがありませんでした。PatternYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-90021263502838112402023-09-04T19:23:00.010+09:002023-09-07T23:04:14.213+09:00JVM Language Summit 2023 その1
4年ぶりに開催されたJVM Language Summit (JVMLS)に参加してきました。上の資料は8月31日に開催されたJJUGナイトセミナーの夏のLT大会でプレゼンした時の資料です。5分しかないLTなので、このエントリーで補足していきます。JVM Language SummitとはJVMLSは2008年から開催されたカンファレンスで、今年は4年ぶり13回目の開催になります。2008年というとJVM上で動作する言語がいろいろでてきて、JVMでも動的型づけ言語をサポートするバイトコードを導入するかどうか議論をしていたころです。ちなみに、このバイトコードはinvokeDynamic (通称 indy)となり、Java 7から使えるようになりました。そんな時に開催されたのが1回目のJVMLSです。タイムテーブルを見ると、JRubyやScala、GroovyなどのJVM言語のセッションがYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-22004732280931807062023-07-04T21:42:00.002+09:002023-07-04T23:56:42.361+09:00JJUG Java仕様勉強会 「Javaの並列/並行処理の基本」6/29にJJUGのJava資料勉強会で並列/並行処理についてプレゼンしてきました。資料はこちら。
Javaの並列/並行処理についてですが、Virtual Thread以前の仕様に関してまとめた感じです。
Javaの並列/並行処理のAPIはjava.util.concurrentパッケージ、いわゆるConcurrency Utilitiesにまとめられており、それほどいっぱいあるわけではないです。ただ、使う上でのノウハウ的なものがいっぱいあるので、言語仕様やAPIの仕様とは離れますが、そのノウハウ的なものもさわりだけ紹介しました。
Threadの基本
Javaで並列/並行処理を行う時に必ず使うことになるのが、Threadクラスです。
ThreadクラスはOSスレッドのラッパーであり、ThreadオブジェクトとOSスレッドは1対1に対応しています。ただし、Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-62893316541794984962023-06-19T00:00:00.003+09:002023-06-19T00:00:00.170+09:00合同勉強会 in 大都会 2023 Summerイベント続きの最後は、大都会での合同勉強会です。
久しぶりのIn Personの合同勉強会です。Javaな人は少数派なので、もうちょっと一般的な話ということでプレゼンの話をしてきました。
時間が20分と短いので、ほんとに導入編という感じです。
ちゃんとプレゼンテーションの目的意識を持ちましょうということをはじめに話しました。
誰(ターゲット)に対して話すのかということと、その人にどうしてもらいたいのか(アクション)を明確にしましょうということです。
ターゲットが変われば使う言葉も変わります。アクションもそうです。社内で予算確保のためのプレゼンであれば、ターゲットは予算を持っている上司、アクションは予算承認になります。予算承認のためのプレゼンで技術のおもしろさを説いてもしかたないですよね。その技術を使えば、どのくらい工数が減るとか、品質が上がるとか、なんらかの会社に対するYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-65308416878194301172023-06-18T00:00:00.001+09:002023-06-18T00:00:00.138+09:00JJUG CCC 2023 Spring2019年からずっと登壇してなかったのですが、久しぶりにJJUG CCCで登壇することになりました。
今回のお題はVirtual Threadsです。
話の流れなどは、今年の1月に行われたブリ会議で話したことをベースにしています。ただ、ブリ会議が20分のセッションだったのが、CCCでは45分なので、コンテンツ的にはかなり変更してあります。
前半はVirtual Threads導入の背景、後半がVirtual Threadsの使い方になっています。
なぜ今になってVirtual Threadsが導入されたかというのは、歴史的経緯があるので、そこをちゃんと抑えましょうということです。
というのも、Virtual Threadsの目的はスループット向上なのですが、現状の技術でスループットは向上できるからです。たとえば、CompletableFutureやリYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-53997310160405863282023-06-17T11:49:00.003+09:002023-06-19T15:00:42.509+09:00JOnsen 2023コロナのおかげで開催できなかったJOnsenですが、4年ぶりに6月1日から2泊3日の日程で開催されることになりました。なお、今回からJJUGが主催のイベントになっています。
JOnsenは温泉に入りながらJavaについて語り合うアンカンファレンスで、今回で4回目の開催です。
第1回から参加しているさくらばは、当然今回も参加することにしました。
今回の開催場所はリゾナーレ八ヶ岳。参加人数は13人で、ちょっと少ないです。まぁ、コロナがあって、こういうイベントに参加するのを躊躇してしまう人も多いと思うので、しかたないですね。
初日
初日のスタートは14時から。他の参加者はみなお昼ぐらいに到着して、ランチを食べてから参加という感じですが、私だけちょっと早く現地入りしました。というのも、リゾナーレ内にあるマルサマルシェというフルーツパーラーでパフェ作り体験ができるからYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-30088521421201662762023-03-21T15:00:00.004+09:002023-03-21T17:51:22.980+09:00JEPでは語れないJava 20毎度おなじみ半年ぶりのJavaのアップデートです。Javaのバージョンもとうとう20台になってしまいました。
OpenJDK的には関係ないのですが、Oracleをはじめとした多くのディストリビューションではJava 21をLTSとするため、Java 20でPreviewやIncubatorのJEPに区切りをつけたいところです。
Java 20のJEPは以下の通り。すべてがPreviewもしくはIncubatorです。
429: Scoped Values (Incubator)
432: Record Patterns (Second Preview)
433: Pattern Matching for switch (Fourth Preview)
434: Foreign Function & Memory API (Second Preview)
436: Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-28889430760224725052022-12-20T22:13:00.002+09:002022-12-20T22:13:13.307+09:00JEP 437: Structured Concurrencyこのエントリーは Java Advent Calendar の20日目のエントリーです。
qiita.com
Java 19のJEP 425: Virtual Threadsの裏で、ひっそりと登場していたのが、JEP 428 Structured Concurrency です。Virtual ThreadはPreview JEPでしたが、Structured ConcurrencyはIncubator JEPです。
そして、Java 20では、Virtual ThreadsはSecond Previewとして JEP 436 になっています。同じようにStructured ConcurrencyもSecond Incubatorとして JEP 437 になりました。
JEP 428とJEP 437の違いはほとんどないので、このままいけば次のLTSであるJava 21で正式Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-32717251018879488252022-12-09T17:30:00.002+09:002022-12-15T21:59:20.194+09:00Virtual Thread導入の背景 - Javaのマルチスレッドの歴史を振り返るこのエントリーは Java Advent Calendar の9日目のエントリーです。
qiita.com
Virtual ThraedはJava 19でPreview (JEP 425)、Java 20でSecond Preview (JEP 436)となり、うまくいけば次のLTSであるJava 21で導入予定です。
パフォーマンスを考える時に、一般的にはスループットと応答性の2つがあります。スループットは単位時間あたりにどのくらいリクエストをさばけるか、応答性は処理のリクエストから結果が帰るまでの時間です。Virtual Threadのこの2者のうち、スループットを向上させるために導入されます。
では、なぜ今になってVirtual Threadが導入されるのかということを、歴史を振り返りながら考えてみるのがこのエントリーです。
いにしえの時代 - Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-43615257488305716322022-11-15T21:44:00.003+09:002022-11-16T01:05:10.084+09:00JavaOne 2022に行ってきました
10月18日から3日間にわたって開催されたJavaOne 2022に参加してきました。今年は久しぶりにJavaOneという名前が復活し、ラスベガスでの初めての開催ということになりました。技術的なことはさておき、初のラスベガス開催ということで、来年参加する人たちの参考になればということで備忘録を書いておきます。現地まで残念ながら日本からラスベガスまでの直行便はありません。日本からだと以下の3つが主な乗り継ぎ空港ですね。ロスアンゼルスサンフランシスコシアトル今回は知り合いの日本人参加者ではロス乗り継ぎが多かったです。私はサンフランシスコで乗り継ぎました。飛行機代を抑えたいのであれば、LCCのZipairがロスアンゼルスやサンノゼまで飛んでいるので、それを利用するというのもありかもしれません。アメリカ入国どの空港で乗り継いだとしても入国審査は乗り継ぎの空港、私の場合はサンフランシスコ空港でYuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-34723469.post-46127425162102367292022-09-20T20:00:00.004+09:002022-09-20T22:25:17.619+09:00JEPでは語れないJava 19半年ぶりのJavaのアップデートで、Java 19がリリースされます。
Java 19はJava 18よりJEPは少なく、しかもPreviewやIncubatorでないJEPはJEP 422のLinux/RISC-V Portしかありません。こんなアップデートは初めてかも。
405: Record Patterns (Preview)
422: Linux/RISC-V Port
424: Foreign Function & Memory API (Preview)
425: Virtual Threads (Preview)
426: Vector API (Fouth Incubator)
427: Pattern Matchning for switch (Third Preview)
428: Structured Yuichi Sakurabahttp://www.blogger.com/profile/02766237874576901275noreply@blogger.com0