2005/03/15

今日のプレゼン準備

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プレゼンはある程度、技術です。

発表する内容がつまらなくても喋り方によってはとてもおもしろくなります。

逆にいえば、どんなにおもしろい内容でもへたなプレゼンだと誰も聞いてくれません。これは重要なことだと思います。

もう一度いいますが、プレゼンテーションは技術です。誰でも手順を踏めばうまくなるはずです。

よく、プレゼンテーションのうまくやるためのスライドの作り方というものがありますが、スライドを作る前にやらなくてはいけないことがあります。この段階を踏まないと、いいプレゼンはできません。

一番はじめにすること

  • 会場を調べる
    • 会場の大きさ
    • キャパシティ
    • スクリーンの大きさ
    • スクリーンから聴衆までの距離

会場の大きさを調べることは非常に重要です。

キャパシティやスクリーンの大きさ、聴衆までの距離に応じて、スライドで使用する文字の大きさを決めます。

よく PowerPoint のデフォルトのままにしている人がいますが、言語道断です。

自分で大見出し、中見出し、小見出し、地の文などのフォントサイズを決める必要があります。

スクリーンの大きさで気にしてほしいことの 1 つに、ポインターがあります。100 インチ程度のスクリーンであれば、指し棒などを使うことができますが、それ以上になると基本的に指し棒は使えません。

使うとしたら、レーザーポインターですが、レーザーポインターは聴衆にとってあまり見やすいものではありません。

できれば、ポインターを使わないですむようなスライドを作るべきです。

 

次に考えること

  • 聴衆を調べる
    • 人数
    • 専門知識の有無
    • 有料か無料か/聴衆の目的意識がはっきりしているかどうか
    • 職業、職種、役職

次は聞く人に関してです。

まずは人数。人数が多ければ多いほど、種々雑多な人が集まります。その中にはプレゼンする内容に関する専門的な知識がない人も多くいるはずです。

学会などで発表するときは、バックグランドとなる専門知識は持っていると仮定できますが、一般のプレゼンではそれを期待することはできません。

専門知識の有無によって、専門知識の説明をプレゼンの中に含めるか否かが決まります。

また、素人向けの場合には専門知識を説明したとしても、難しいことを話すわけにはいきません。

しかし、種々雑多な人が混じっている場合には、素人だけでなく玄人も混じっているわけです。そのため、すべてを簡単な内容にしてしまっては玄人は納得しないのです。

ここらへんのさじ加減は難しいのですが、私は 100 人以上が集まるような場合には 8 割を初心者向け、2 割を玄人向けぐらいにアレンジするようにしています。

また、有料か無料かということは、聞く側の態度に表れます。有料の場合は元を取ろうとするために、真剣に聞かれる方が多いような気がします。

これは聴衆の目的意識がはっきりしているかどうかということにもつながってくると思います。

目的意識がはっきりしている場合のプレゼンはやりやすいです。はじめから、本題に入っていってかまいません。

問題は聞く側の態度が真剣でないときです。

この場合は、つかみが重要になります。落語でいう枕ですね。

はじめの 3 分で、プレゼンがおもしろいかつまらないかを判断されてしまい、つまらないと思ったらそこでスイッチオフされてしまいます。スイッチオフした聴衆を再びオンにするのは、とても難しいです。

そこではじめのつかみが重要になってくるわけです。

もちろん、どのようなプレゼンテーションでもつかみは重要です。つかみがうまくいけば、聴衆は興味を持って聞いてくれるので、後はその興味を如何に持続させるかということになります。でも、一度興味を持ってくれれば、その後興味を維持することは比較的楽にできるはずです。

さて、つかみの部分で私がよく使うテクニックは以下の 3 つです。

  1. 挙手ネタ
  2. 疑問ネタ
  3. ジョーク

挙手ネタは、会場に質問して挙手させるものです。挙手したりしていると寝ぼけている人も一時的ですが、起きてくれます。

ただし、挙手が有効だとしても、何度もするのは逆効果です。

疑問ネタは「こういうことで困ってませんか?」という疑問を投げかけるスタイルです。聴衆の方たちが本当に困っていることにジャストフィットしていたら、こっちのものです。

あとは、それを解決するための方法を説明していけばいいのですから。

難しいのは困ってませんかと問いかけたときに、困っていないといわれるときです。

そのときのために、聴衆がどのような人たちなのか調べる必要があるわけです。マネージャ層と技術者では困っていることが違うはずです。聴衆がどのような人たちなのか調べることで、疑問がいきてくるはずです。

最後のジョークは常套手段ですね。しかし、場によります。あまり固い人たちばかりのところでジョークをいってもすべるばかりなので気をつけましょう。

また、ジョークといっても発表する内容とぜんぜん違うことをジョークの材料にしてもだめです。内容に関連したことをジョークにしないと。

後は、すべったときにどうするかを考えておいたほうがいいです。すべるとあせるんですよね ^^;;

わざとすべらすという高等テクニックもありますが、Scott McNealy ぐらいのプレゼン達者でないと使いこなせないかもしれません。

JC2005 では、Looking Glass のコミュニティを題材にしてジョークを盛りこみました。誰でもコミュニティの一員になれるのですが、そこをあえて入団条件をあげるということをやってみました。

すべったのもあるのですが、まぁそこそこうけたのでよしとしてください。

長くなったので、次は次回に。

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